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2008年8月

2008年8月17日 (日)

本:豊潤なる企業-内部統制の真実

自助をベースに、戦略的・自発的に内部統制をとらえ、企業価値の更なる向上を!

      

読んだきっかけ:
内部統制を本質的にとらえた良書という評判を目にしたので。

内部統制にかかわる経営層の方にお勧めです。

感想:
《西国立志編(自助論)》という書籍を紹介され、自助の大切さを強調されているのが、印象に残りました。

→自助については、《7つの習慣》の第一の習慣・主体性を発揮する (Habit 1 Be Proactive)と共通する。
法制化された最低限を守るという姿勢ではなく、更に高いレベルで経営する。

おすすめポイント:

内部統制は単なるコスト増の要因ではなく、戦略的に企業価値を向上させるチャンスである!

昨今は、 コンプライアンス重視。
経営への監視強化、責任の重みが増大。
売上の増加と法令遵守は経営の両輪として語られることが多いかと思いますが、優先順位は法令遵守の方が高い。
コーポレートガバナンス、法令の強化にも自助の考えをベースに戦略的に対応していくことを主張されており、自身の仕事への姿勢を見直すきっかけにもなりました。

内部統制の目的と基本要素は次の通り。

◆4つの目的

  1. 業務の有効性および効率性
  2. 財務報告の信頼性
  3. 事業活動にかかわる法令等の遵守
  4. 資産の保全

◆6つの基本的要素

  1. 統制環境
  2. リスクの評価と対応
  3. 統制活動
  4. 情報と伝達
  5. モニタリング
  6. ITへの対応


◆法令無知のリスク

  1. 経営者の法令への無知
  2. 法令専門家の事業への無知
  3. 法令変化への無知


◆節税によるキャッシュフロー改善
式:営業キャッシュフロー  -  想定税額  =フリーキャッシュフロー
適法な節税は、フリーキャッシュフローを増加させる有効な手段であり、米国のように力をいれていくべき、という点には、とても納得いたしました。

◆適法な節税へのスキル

  1. 租税に関する法令等に精通
  2. 租税に関する実務に精通
  3. 契約法の実務に精通
  4. 裁判実務、特に証拠法に精通

→税理士は2.に、弁護士は3.4.が一般的に得意。

隙間を埋める専門家やトータルな視点が必要。

ジョンソン&ジョンソンのステークホルダーを位置づけが印象的でした。
(キャッシュイン→キャッシュアウトの順に優先)
①顧客
②従業員
③地域社会
④株主

豊潤なる企業―内部統制の真実 Book 豊潤なる企業―内部統制の真実

著者:鳥飼 重和
販売元:清文社
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